ミニ・ドリームライン:仕事の合間にいきなりバケーションへ
飛行機で降り立ってからいつも出張でやっているようにホテルのチェックイン時間を調べようと手帳を開きましたが、そこには何も書かれていませんでした。かわりに大きな字で「旅行中」の3文字が書きなぐってあり、そういえば自分はこの手帳さえも持ってくるつもりではなかったのだということを思い出しました。つい、習慣でカバンのなかに入っていただけなのです。「水曜日? いつもだったらゼミが始まる時間だ」という考えはもすぐに消えました。そして手帳のことは帰ってくるまで忘れていました。
数日間、携帯の電波も届かなければホテルにインターネットもない北の大地を駆け回っていましたが、おおげさにいうなら、これは Tim Ferris 流でここ数ヶ月あたためてきたミニ・ドリームラインの実現でもありました。
ドリームラインは遠い未来のために夢をとっておくのではなくて、3ヶ月から6ヶ月以内の近未来に大きな目標を設定して、それに向かって予算や時間の捻出をはかるという考え方でした。Tim Ferris の本だと世界一周だとか、スポーツカーを買うといった桁外れの夢を実現するための実践的方法として紹介されていますが、気が小さいですので、まずはささやかに夫婦の国内小旅行でこの考え方を試してみることができました。
感想をまとめてみますと、
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思ったほど大変ではなかった:仕事を強制的にきりあげてウィークデーに出発しましたが、事前の準備と対外折衝も含めて、考えるよりは実行する方が楽です。それどころか、あえてウィークデーに旅行をすることで連続した仕事に強制的な句読点が打たれ、大きな開放感が得られました。
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「いつか」ではなくて「いま」:旅行を先送りすることも可能でしたが、あえてそれを一番忙しい時期に実行してみたのは、自分の考え方に面白い変化を与えました。言いにくいのですが、それは何かを「いつかやろう」と、未来に向かって歩む考え方ではなく、自分の望む未来を「いま」に向かって引き寄せようという感じです。
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予算的なプランニングは要改善: Tim は Target Monthly Income などの考え方を利用して、来年に海外旅行に行くには今からこれだけ捻出する必要があるという逆算をしていますが、これはまだ慣れずにいます。今回はささやかな旅行でしたので大丈夫でしたが、もっと大きな計画を立てるときには、どこまで具体的にコストをイメージできるかが、ドリームラインを実現する鍵になりそうです。
終わってみると、Tim の本にあるように、もう早くも次の計画を頭に生まれていました。そしてあえて仕事にピリオドを打ったおかげで、次の仕事が明瞭になってきた気もします。臆病者ですので、ささやかな計画からスタートさせて、そのうち大きな計画にもこの考え方を応用してみたいです。
こうした突然のオフが可能なのも、今の自分が世間的にみても割合自由な職についていて、時間や人間関係のしばりがそれほどきつくない状態にあるためにできるのはよくわかっていますが、今後どんなに忙しくなってもオフを効果的にとりいれていく考え方は失いたくないなあと思います。
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