毎日2時間を節約するための15のコツ + α

clock.jpg 15 Ways to Reclaim 2 Precious Hours Every Day | Ririan Project

よく私が例に出す算数なのですが、24時間の生活の中から毎日1時間を節約することができればどうなるでしょうか? 毎日毎日一時間ですから、一年間で 365 時間。8時間労働のワークデーに換算すると 45 日あまり、週に5日勤務として、9週間分の時間をセーブできた計算になります。

もちろん、節約した時間は「すきま時間」が多いので、連続した時間に焼き直すのは難しいのですが、細かく時間をセーブする習慣は、もっと大きな時間節約のための基礎になります。

Ririan Project で、もっと野心的に「毎日2時間をセーブする方法」という記事がありましたので、例によって大意を翻訳してみます(理解しやすくするために、一部自分の知ってるテクニックを混ぜたりしてます)。

  1. リストを作る:頭のなかで仕事をしないでかならずリストに書き出して仕事をする。これだけでも頭のなかの混乱と非効率を防げる

  2. 最も不快なタスクを先に片付ける:どうせやらなきゃいけないものなら、先にやることで不快な時間をミニマムにできるし、タスクの先延ばしを避けられる

  3. 見る必要のないものを減らす:放っておいてもいろいろなメールや資料はデスクに舞い込んでくるものですが、見る必要のない資料送付は断ったり、開くまでもなく捨ててゆく癖をつける

  4. 仕事の重心は午前に:夕方に1時間労働時間を延ばしても結果はあまりかわらない。それよりは1時間早く来て仕事を始めた方が効果が大きい

  5. 通勤時間を最適化:渋滞にはまるのなら自転車を使ったりする。また、引っ越すことで通勤時間とコストを最適化できるなら思い切って引っ越すのも一つの方法。

  6. 会議・会合は立ったまま:座って話すとだらだらと会話が長くなりがち。要点をまとめて、かつ相手との会話に集中するために会議は立ったまま行ったり、少なくとも同僚との会話を立って行う。

  7. テクノロジーから離れる:仕事に集中している時間には携帯電話や、余計なテクノロジーを切っておく。注意力を散らさないこと。

  8. 人に任せる:自分にしかできないと思っていたことでも、よく考えると人に任せられる点はあったりする。人を信頼して任せる習慣を身につけよう。

  9. 電話を最小限に:電話をかけるときはメモにアジェンダを書いて簡潔に、他人からの電話も簡潔に切り上げられるように会話を運ぶ

  10. ルート検索を徹底: 年間一人の人は平均で36時間を渋滞か、道に迷って失うそうです。事前にルートやタイムテーブルをよく計画することで、実際の行動の時に時間をセーブできます。

  11. 常に実行できるプロジェクトを持ち歩く:いつでもとりかかれる仕事やタスクを1つないしは2つ持ち歩いて、常に何かが動いているようにする。

  12. 上手にお金を使う:原文では「オーダーメイド製品を使って上手に料理する」でした。ようはお金で解決できることで、時間も同時にセーブできることなら、コストとメリットをよく考えてお金で解決してしまうのもオプションに加えておく

  13. 闖入者を回避する:訪問販売を全て断ったり、集金は自動引き落としにするなど、時間をとられる手続きはなるべく削除するか自動化する。

  14. 記憶力を強くする:研究では一年に人は20時間ほど忘れたことを思い出したり、考えたりするのに使っているとのことです。記憶力を訓練するのは長い目で見て、非常に大きな時間節約になります。

  15. よく眠る: 体幹温度を上げる睡眠前の運動を避けて、すぐに眠りにつけるように心がける。眠る前に牛乳を飲むと、眠りにつくのが早くなるという研究もあり、応用できる。

考えればまだまだありそうですけど、小さな時間節約ではこのあたりが定番っぽいですね。私は 1、4、11 は注意していましたが、記憶力を鍛えることが時間節約になるというのは思ってもみませんでした。

あと 16 番目として加えたいなと思ったのが「先を読む」というコツです。5分後には自分は何をしているか。今日の午後は何をしているか。明日は? 来週は? 来月は? 来年は? こうしたことの大半は実際には予想できないことばかりですが、当てずっぽうでもいいので、常に先を読む習慣を付けていると方向性が集約されて目的への最短ルートを選べるケースが多い気がします。

この「先読み力」についてはまたあらためて。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。