テキストファイルに書く感覚の GTD ツール: Taskpaper
MacBook 上で行うタスクを OmniFocus で管理していますが、どんな GTD ツールもそうであるように、このアプリケーションも慣れるまでは一苦労でした。GTD ツールの場合、「使い方に慣れる」というよりは「このツールでは GTD のこれはできるけど、これはできない」というように、アプリケーションのワークフローの鋳型に自分が収まるまでの苦労だったように感じます。
それに対して、Daring Fireball 経由で耳にした、Hogs Bay Software の新しい GTD ツール、Taskpaper がなかなかシンプルで好みにあってます。Taskpaper は基本的にテキストファイルに行単位でプロジェクトやタスクを書き込むのを意識したツールです。
使い方
Taskpaper を起動すると塗り壁のようなのっぺりとしたウィンドウが表示されますので、そこにひたすらプロジェクトとタスクを一行ずつ加えてゆくだけのアプリケーションです。メニューバーの「P+」や「T+」をクリックすると新しいプロジェクトの行が加わったり、タスクの行が加わりますが、「:」で終了する行は自動でプロジェクトに、「-」で始まる行はタスクに、と自動で変換されますので、とにかく鬼のようなスピードでタスクを加えることができます。
またタスクの左の小さな円をクリックするとそのタスクが完了し、自動的に @done のタグが割り振られます。本当にこのスピード感覚がすてきです。
Geek な人には、Taskpaper のアドインが魅力的かもしれません。Taskpaper のリストをウェブ上でアクセスして編集するための簡単ウェブページをディプロイするためのツールや、Vim で Taskpaper ファイルを編集するためのツール、そして TextMate 用のプラグインが用意されています。Vi 派としては心が動きます。
あと、日本語の入力・検索ともに問題なく高速に行うことができることを確認しました。
これほど簡単なつくりのアプリケーションでありながら、ちゃんとタグ機能や高度な検索機能などがありますので、シンプルに GTD を支援するツールがほしいという人にはこれで十分かもしれません。これだけシンプルなのに $19 という値段を高いと見るか安いと見るか…ですね。私は機能的にいって安いと思いますが。