夏休み特集 (3) 大人の出番だ! 大人自由研究のメリット
夏の宿題といえば…自由研究ですが、本屋に行って講談社+α文庫の帯に「夏の大人の自由研究」と書いてあったのはちょっと微笑ましたかったです。子供のときはどこかしら苦痛だった自由研究ですが、大人になった今だからこそ、楽しめることがあるような気がします。
なんでといえば、1) 子供のときと違って強制されているわけではありませんし、2) 他の子に比べて変な自由研究だったらどうしようだなんてプレッシャーもないですし、最も大きいのが 3) 子供とちがって自由にどこにでも行けてお金も自由にできるからです。ちょっとした休みの日に、これまでと違ったことをしてみたり、ふだんやっている趣味に磨きをかけるのは、発達途上の子供よりも、実は大人の方がメリットは大きいはずです。いくつか挙げてみると、こんな挑戦ができるはずです:
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読書: ふだんとは違うジャンルに挑戦してみる。普段読んでいるものよりも一段階だけレベルの高い専門書に挑戦してみる。外国語の本を一冊読んでみる。
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技能: スポーツ、楽器の演奏、料理、工作、大工、園芸、絵を描いてみることなど。
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旅行: 目的を持った旅行、リサーチをともなう旅行など。そういえばむかし知ってる人で南北戦争の古戦場を全部めぐるという大旅行に出ていた人がいましたっけ…夏中帰ってきませんでしたが。
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バーチャル留学: 冗談みたいな話ですが、MIT の OpenCourseWare でフリーで提供されている教材を利用して、居ながらにしてマサチューセッツ工科大学の教材で勉強ができます。よい授業を探し当てるまで手間はかかるものの、これは宝の山です。
こんなことを書いていて思い出すのが、英語圏の人が自分の趣味でやっていることを話すときに “The project that I am working on right now…” 「いま手がけているプロジェクトなんだけど…」と、「プロジェクト」という言葉を使うということです。この “My project” という言葉の響きが、それなりの時間をかけて明確な目標を達成しよう、その過程を楽しもうという前向きな感じがでていて好きです。
私は今年、これまで積ん読だった本をまとめて読んでしまおうと思って、机の上に10冊くらいの本を積み上げています。休みは貴重ですが、皆さんはどんなプロジェクトを立ててみますか?