ユビキタス・キャプチャーの頻度 = 調子の良さ

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この一週間、風邪をひいています。寝込むほどではないですが、咳が止まりません。咳のしすぎで胸が痛くなっています。でも咳は出ます。いやはや、もうたくさん。

しばらく前から気づいていたのですが、ユビキタス・キャプチャーの頻度は、こうした体調だとか、仕事の調子の良さと割とよい相関関係にあります。

一日に何ページも出来事を記入しているような日は、たいてい調子のいい日で、次から次へと書くべきことが見つかります。でも調子が悪いときには、一日中なにも書いていなかったことに気づいて、後で振り返っても Moleskine の外部記憶装置に記憶のない日が生じてしまったりします。

調子が悪く、人生をコントロールできていない気がするときほど、逆に「今はこれをしている」「今はこれを考えている」というキャプチャーを多く行って、自分の行動を外部に送り込んで客観視できた方がいいのは言うまでもありません。私にとってキャプチャー頻度が減っている日は要注意なのです。

でも一度キャプチャーから離れると、次に何を書けばいいのか逡巡してしまいますので、こうしたときには次のようにくだらないことでもいいので、なんでも書き込むようにしてもう一度エンジンを再起動するようにしています。

  • 今日の食事:何を食べたか、どこで食べたか。美味しかったか。カロリーは目分量でどれくらいか。次は何を食べたいか。

  • 今日のニュース:「今日は○○のニュースの会った日」とだけ記入するだけでも、あとで見返したときに記憶がよみがえります。

  • 聞いた話:そのまま書き込みます。「ラジウム温泉と言うかラドン温泉と言うかは、放射性元素の多寡で決まっている。へー。」(2005, 9/15のキャプチャーより)

  • 文句を書く:人間、文句だけは枯れることはありませんので…。でもほどほどに。

ひとしきり筆を動かしていると、だんだん言葉を書く筋肉がほぐれてくるというのか、抵抗感が薄れてきますので、そのタイミングでキャプチャーの魔法の一言に答えます「いま、何をしている?何を考えてる?」“What are you doing? What’s on your mind?”

今、咳に効くハックを探し中。薬のめよ、と自分につっこんでいる。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。