Facebook は Web2.0 時代の OS になるか?

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ソーシャルネットワークといえば日本では mixi が一番人気ですが、アメリカでは MySpace、そして最近では Facebook に人気が集まりつつあります。一時期の Google みたいに、このところ毎日 Facebook のニュースばかりです。

Robert Scoble が Facebook: the new data black hole という記事を書いていて、Facebook の自分のページに行きさえすれば、自分のメール、Google Reader のフィード、Twitter のエントリ、Flickr の写真が全て表示されていて、同種のツールがますます増えていることを指摘しています。そのスピードは Google のパーソナライズド・ホームページ、iGoogle をしのぐほどで、Facebook に行きさえすれば、自分に必要な情報を全てそろえることができつつあるという話です。

そこに Facebook による Web OS のスタートアップ Parakey 買収のニュースが入ってきて、さらに面白いことになりそうな予感がしてきました。すでに、Facebook は次の Microsoft になるか?という記事も登場していて、来るべき Web 上の OS という議論がわきおこっています。

ウェブ上のツールが 90% の人の 90% のニーズに応じることができるほどに成長してきたなら、今私たちの使っているような処理能力の高いノートパソコンを作らなくても、ネットにつながって基本的な入力ができるだけの「ネット端末」に、ほとんどの人の関心が移るかもしれません。というか、iPhone で十分ですね。メール、写真、動画、音楽、ウェブ、そして通話と、足りないものはないのですから。そしてそのスタートページが Facebook のようなウェブ上の統合プラットホームになっていく…。今はまだ現実感がないかもしれませんが、そんな未来が始まっているのかもしれません。

今後も Facebook 周辺、要注目です。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。