[Lifehacking Diary] 一年前からの手紙
今日は誕生日でした。いえ、もうおめでたい歳はとうに過ぎてますから挨拶をいただくには及ばないのですが、ふと気になって一年前の自分を Moleskine 手帳を開いて召還してみました。
ユビキタス・キャプチャーのいいところは、どんなに時間がたっても過去の自分をリアルに振り返ることが出来るところです。
いや、いいことばかりでもないですね。悩んでいる時にキャプチャーしている言葉は、あとで振り返ってもつらいものです。とはいえ、過ぎ去ってからだからこそ冷静にみれることもあります。そうしたページこそ、消さずにとっておく価値があるように思えてくるから、時間の経過は不思議です。
一年前の Moleskine を開いてみると、そのころの自分はどうも長い間行き詰まっていて、しかしいろいろと足掻いたあげく、なんだかブレイクスルーをしていたようです。次のようなことが走り書きに書いてありました。
Proactive “主体的” という言葉の意味をはき違えていた。それは何もないところにポジティブな言葉を並べて虚勢を張ることではない。そんなことをしたところで、中身のない風船のように、いつかはしぼんでしまうだけ。ふくらんでからしぼむのは耐え難い苦痛だ。
行動。全ては「行動」に落とし込むところに意味がある。手は動いているか? 足は動いているか? 頭は活動しているか?
こんな簡単なことを今まで忘れていた。でも今日気づくことができた。感謝して前進せよ。
そのあとには、そのときやっていた仕事の、具体的な行動のブレインストーミングが続けて書いてあります。その後実現した仕事、結局まだやりかけの仕事、いろいろですが。
走り書きですので、上の文を書いたときの状況や気持ちを完全には再現できないのですが、どうやら仕事で行き詰まっている自分を鼓舞するために気持ちのいい自己啓発的な文句を並べるだけでなく、具体的な行動、それこそ「Word を立ち上げる」、「ペンを取り出す」といったマイクロタスクのレベルから始めて、とにかく静止摩擦の状態を脱出しようという風に自分に言い聞かせていたようです。
一年後の自分はまた別の仕事で困ったことになっていましたが、これを読んで心が少し晴れました。行動だね。よしわかった。生きて元気に仕事ができることに感謝。小さなことから前進しよう。