幸せを感じるための3つのアドバイス + α
Time.com の記事より、「幸せ」を学問として扱う博士課程のコースがカリフォルニアのクレールモント大学に設立されたそうです。
博士課程コースのチクセントミハイイー教授 (すごい名前だ…)によると、「幸せ」を定量化したり、相対化するのは存外難しく、学問の対象とするにはいろいろと困難があるそうです。
例えば職場にいる人にアンケートをとると「家で何もしていない時が幸せだ」と答える人が多いのに、帰宅したあとの心理を測定すると、それは無関心だったり、倦怠感だったりするというのです。これは帰宅した後の自由時間に対する期待と実情の違いによるもので、実際はグループによる共同作業や人との交流といった活動を行っている人の方が感じ取る充実感は多いのだとか。そんな「幸せ」の専門家が教える3つのアドバイスについて。
幸せを感じるための3つのアドバイス
くわしくは記事の本文にまかせますが、英語なので主要なところをまとめるとそれは;
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何が自分を満足させるかに鋭敏になる
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自分自身の感情の力学を知る
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コントロールをとる
だそうです。一番目と二番目は似ていますが、一番目は自分が幸せだと思う状況はどんなときなのかを知る、ということです。たとえばそれは人と何かを一緒にしているときなのか、自分一人でいるときなのか、リラックスしているときなのか、それとも非常な緊張のすえに何かを成し遂げたときのことなのか、といった個人的なツボのことを指しているようです。
二番目は、自分の感情的なクセを知るということです。教授は数週間にわたって、数時間おきに自分の感情を記録することをすすめています。このとき記録するのは「このように感じるべきだ」という道義的な感情や、「こう感じることができたら」という期待でもなく、自然にわき出してくる自分の感情を知るということです。
三番目は、外的な原因をやりすごしたり、受け身になるのではなく、自分から動くこと、というアドバイスです。「7つの習慣」の第一の習慣「主体的になる」と同義ですね。
But there’s one more thing…
でもなんだか今ひとつ、もの足りない気がします。それは上のアドバイスがどれも主観的な幸せに偏り気味で、ともすれば「自分一人の幸せ」につながりがちだからなような気がします。
私はこの三つに、いささか自信なさげですが「人の幸せに力を貸すと、なぜか自分も幸せになる」というのを加えたいと思います。理屈では説明できませんし、必ずうまくゆくという保証もありません。でも今まで思いもよらぬ幸せなことがあったときに、なぜだろうと思い返すと見えてくる「法則」だったように思います。
時間があるならチクセントミハイイー教授のもとに弟子入りして研究してみたいものです。名前の綴りと発音は試験に出ないそうですので、頑張ればいけるかも。