Rachota で時間泥棒をつきとめる
泣いても笑っても決して増えることがないのが時間です。時間こそは私たちの究極の束縛条件だといえます。時間だけは無駄にしたくありません。
時間を無駄にしないためには、使っている時間の中身クオリティを向上させることも重要ですが、しょうがないことに時間を費やしている、いわゆる「時間泥棒」がないか計るのも重要です。
Rachota (チェコ語で、仕事、労働の意味)は Java で書かれたアプリケーションで、あらかじめ登録しておいたタスクに対してどのくらいの時間を使っているのかをクリック一つで記録するタイム・トラッキングソフトです。仕事の数だけストップウォッチが並んでいるソフトだと考えるとわかりやすいと思います。
毎日使うのは辛いですが、2、3日使ってみて自分の時間の使い方のクセを知るのには非常によさそうです。使い方について簡単にまとめました。
使い方
Rachota は Java の jar アーカイブファイルで配布されていますので、Java のランタイムがインストールされている環境であれば Windows / Linux / Mac OS X のどこでも動作します。Mac OS X ではダブルクリック一発でした。日本語化もされており、メニューもボタンも日本語で表示されます。
**Step 1. まず最初に「追加」ボタンでいくつかのタスクを入力します。**仕事時間中におこなうたくさんのタスクをできるだけ入力しておくとよさそうです。
**Step 2. 一覧表から、いま行っている仕事をダブルクリックします。**起動時にはすでに「アイドル時間」が増えていってますので、実際に行う仕事をクリックしてそのストップウォッチをオンにします。
Step 3. 一日の仕事がおわったら、「履歴」タブを押してグラフを表示させます。このグラフは期間を指定して描くことも可能ですし、タスクをフィルターして描くことも可能です。
基本的にはこれだけです。タスクを切り替え忘れた場合に、タスク同士で時間を受け渡すこともできますし、毎日行うタスクはあらかじめ登録しておくことも可能です。
ちょっとだけつかってみた印象ですが、タスク別の時間を計るという目的だけに特化しているのが好印象でした。LifeBalance のような製品に比べてもちろん機能は少ないですが、本格的なタイムマネージメントを行う前にフリーソフトで練習しておきたいといったニーズに応えてくれそうです。
問題は Java のデスクトップアプリだということです。速度や操作性には問題はありませんが、メニューが org.cesilko.rachota.gui.MainWindow になってしまったり、Java らしい荒削りな部分もあります。いつも使い続けるにはこうした点が気になったりしますが、とりあえず自分の時間の使い方のどこに穴があるのかを調べるには良さそうです。