小さくても驚きの機能の GTD アプリ、 "Do It"
がバージョンアップしていました。
Do It は 1MB そこそこの小さなアプリケーションですが、機能が非常に充実していて、 iCal との連携、アドレスブックとの連携、.Mac によるネットワーク越しのシンク、Quicksilver から直接タスクを付け加えることなどができます。ここまで徹底して他のアプリケーションとの連携をがんばっているソフトも珍しいのではないでしょうか。
基本的な使い方、バージョンアップで追加された機能についてまとめておきます。
基本的な使い方
起動すると、「+」キーを押しても反応しないので戸惑うかもしれませんが、まず最初に少なくとも一つのカテゴリーを追加しないといけないことになっています。このカテゴリーが、GTD でいうコンテキストにあたり、Do It はコンテキストごとに分けた ToDo リストを実現しています。カテゴリーを複数追加すると、矢印で選べるようになります。
新バージョンでは、ドイツ語、フランス語、ロシア語、オランダ語、イタリア語、スペイン語、簡体中国語の国際化がされています。日本語化はまだされていないものの、日本語の入力には問題ありません。
入力したタスクを選んで [i] ボタンを選ぶか ⌘-i ショートカットを押すとタスクの詳細を設定できます。このパネルもミニマルな設計となっていますが、[…] のボックスの上にマウスを移動すると、メニューが拡大し、メモを付け加えたり、iCal のリマインダを設定できるようになります。
Do It の最初の見た目はちょっとどぎつい青色ですが、10種類ほどスキンが提供されていますので、好きなタッチにカスタマイズできます。
新しく追加された機能として、「完了したタスクを自動的に移動/○日後に消す」という動作が可能になりました。これで完了させたタスクをさらに移動させて、という二度手間がなくなりました。この設定は「環境設定」から変更できます。この他にも Quicksilver との連携、.Mac との連携といった機能がありますので使い込んでみようという方は調べてみてください。
いまのところメニューが日本語化されていないという問題点がありますが、自明な機能のほとんどは自明なものが多いのであまり苦にはならないでしょう。追加したタスクが自動的にアルファベット順になってしまって変えられないところが、アウトラインプロセッサをふだん使っている自分には使いづらかったですが、これも ToDo リストの性格上、これでいいのかもしれません。
Do It は無料で提供されていますが、ドーネーションウェアですので、使ってみて便利だと思った人はぜひ寄付してください。日本語化に協力するというのも歓迎でしょう。