2018年を充実させる100のライフゴールを書き出してみよう

あけましておめでとうございます。2017年は大きな本がでたり、活動の場をライティングなどにも広げることができて、なかなかに充実していましたが、今年はどうなるでしょうか。

これからも地味に更新し続けるこのブログと、それ以外の、場所もぜひよろしくお願いします。

新年といえば、一年の抱負、大きな目標を設定するひとも多いと思いますが、ここ数年はむしろそうした「目標をもたない」方向に傾いています。

むしろ、大きな目標を実現するような毎日の習慣を設定することのほうが、一年というスパンでみると物事が実現しやすくなるので、正月はそうした毎日の行動の見直しに使っています。

100のゴールを設定する

目標というと「◯◯を達成する」「◯◯を実行する」といったように努力をうながすものがありがちですが、むしろ年末になって一年を振り返るときにはどのように楽しいことがあったかを思い起こしがちです。

一年をそうした楽しい行動やチャレンジでいっぱいにするためにオススメしたいのが、たくさんの、できれば100ほどの小さなライフゴールを作るという方法です。

Google で “100 Life goals” などで検索するとたくさんの記事がヒットしますが、ここで100という数字は恣意的です。少ない巨大な目標のまえに立ちすくむよりも、三日に一つほど達成できるような小さなものをどんどんとかなえてゆくという、実行と実現のペースを生み出していると考えてください。

100のライフゴールはなんでもよいのですが、ヒントのために大きく分けておくと以下のようになります。

旅行

この一年で行きたい場所をたくさん挙げてみましょう。遠方の旅行もいいですが、近場で実は行っていない場所というのもたくさんあるはずです。私などは、自宅から30分のところにあるハイキングコースを10年近く探索していないのが気になっているのでリストに加えたところです。「旅行リスト」の例として以下があります:

  • 近いのにいったことがない美術館を訪問する

  • 隣町を開拓する

  • LCCで旅行に行ってみる

  • これまで行ったことのない、馴染みのない国にいってみる

冒険

冒険のリストとは、なにも危険で向こう見ずな活動に身を投じることとは限りません。日常から一歩踏み出してみることだけでも、十分に冒険になるのです。

海外の100 Life Goalsのリストをみていると、この冒険の項目には「水族館でイルカと泳ぐ」といったものや「ライブコンサートに行く」と行ったものも含まれています。

「キャンプの準備をする」「ナイフで工作をする」「高飛び込みをする」「大声で歌う」といったものもここに含まれます。最後に、心の底から大声で歌って、踊ったのはいつでしょうか? どんな場所で、どんな機会をつくればそうした愉快なことができるでしょうか?

冒険というのは、そうした活動を指しているのです。冒険の例には以下のようなものが含まれます:

  • 工作や、庭づくりといったような「何かを作る」プロジェクトを始めてみる

  • 新しい漢字熟語や英単語を500個覚える

  • パーティーを企画する

  • 尊敬する人と一対一で話せる機会を探す

  • プログラミングを学ぶ

パーソナル・アチーブメント

100 Life Goalに「仕事の項目」を入れているひともいますが、むしろ仕事と趣味をわけずに、すべて「達成したいこと」という括りでリストにした方が気が軽くなるように思います。

また、ここには「写真を10,000枚撮影する」「ギターの練習を始める」「恐怖を乗り越えてひとまえでスピーチをする」といったように、客観的にすごいことというよりも、自分にとって達成感のある行動を入れておく方が実行できたときの喜びが大きくなります。

他人から褒められるために目標を立てているわけではないのですから、徹底して自分が楽しく、自分が喜ぶものをいれておくのでいいのです。

  • はじめての動画編集をしてみる

  • ライトニングトークを成功させる

  • 追加の時間をあまり必要としない副収入を考える

健康

日常の幸せや楽しさは、そもそもそれを感じることができる体調のよさ、健康の度合い、心の安定におおきく左右されます。

なにより、心の不調はほかのすべてを狂わせますので、なるべく多くの日を精神的に安定した状態で過ごせるように、実行することでパワーが増えるような目標を立てておきます。

  • 10分間のランニングを週に3回はおこなう

  • 一週間連続の休暇を年に2回はもつ

  • 瞑想を実践してみる

  • 睡眠を7-8時間とる日を一週間続けてみる

小さい目標を、次々にかなえてゆく

目標という言葉がどこか「遠大で、努力をして到達する」というイメージを抱かせますが、実際には元旦からクリアできるようなものでもよいのです。

簡単にクリアできるものを次々と実行しているうちに、幸せや楽しみを先送りにするのではなく、いまこの瞬間に実現する考え方に変わって行きます。それが、尋常ではないかずのゴールを設定することの意味なんですね。

この話題については、「ライフハック大全」の Hack 247 でも触れましたし、本書にも簡単に実行できるタイプのテクニックがいくつかありますので、さんこうにしていただければ幸いです。

というわけで、2018年も地味に更新していきましょう。よろしくお願いします!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。