Day One 2:日記アプリの定番に待望の新バージョン

日記、あるいはジャーナルを執筆するアプリとして定番化した印象のある Day One に新バージョン、Day One 2 が登場しました。

基本的な設計思想は同じままで、アプリは完全にいちから再度開発され、複数のジャーナルや、Day One Sync への完全移行などといった機能が特徴となっています。

写真、地図、カレンダーのビューで日記を整理

Day One 2 では複数の日記・ジャーナルをすばやく切り替えながら使うことができますので、日記としても、日々の記録などにも使うことができます。

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リリース画像には実際、日記だけでなく、料理クラスのメモ、運動の記録などといった、その都度記録を残しておきたいことがそれぞれジャーナルをもっていて同居しています。

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こちらは Day One 2 の iPad アプリからですが、このように複数のジャーナルにそれぞれ名前と、テーマ色を与えて順序も手動で管理できます。

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ジャーナルを選び、あとはテキスト、あるいは Markdown 形式で書き込むだけでエントリをすばやく入力できます。

日記とはいうものの、実際は一日に何度書いてもよい設計になっていますので、思いつつままに一日を記録してゆくことができます。

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Day One のいいところは、情報をたとえ一行すばやく書き込むのでも、そこに時間、位置情報、天気などといったコンテキストが追加される点です。

これを続けてゆくと、地図上でジャーナルを見たり、カレンダー上でみたりといった情報の整理が自動的に行われるわけです。

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こちらは iPad 版でメタデータの画面を開いたところですが、iPhone / iPad ならではの情報も加わっています。

たとえば情報を記録した時点での歩数や、再生していた音楽といった項目もありますし、手動で設定できるアクティビティでは座っていたか、歩いていたか、ランニング中だったか、食事中だったかといった情報も記録できます。

あとで、食事しているログだけをひろって読むこともできるわけです。

Day One Sync で情報はすべて同期

これほどまでに重要な情報を記録しておく場所ですから、バックアップとデータの永続性は気になるところです。

Day One 2 ではこれまで使うことができた iCloud と Dropbox にかわって開発されていた Day One Sync だけに同期方法が統一されています。

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これをつかってデータは iOS 版と Mac 版のあいだで同期しますし、外部にバックアップを取ることもできます。

また、ジャーナルの日付範囲を指定して PDF、テキストでのエキスポートができるのは Day One の旧版と同様です。

ネックは値段。でもその価値は十分にある

ひとまず Mac 版、iOS 版ともに使ってみましたが、UI の一部分にまだバグが残っている以外は、動作は軽快でいつでも秒速でメモが残せます。

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ネックになるのは Mac 版で現在のエントリー価格でも 2400円、今後は5000円近くしてしまう点です。

iOS 版もいまは 600 円ですが、そのうち1200円になることを考えると、買うなら断然いましかありません。

iOS 版の仕上がりに対して、Mac 版は多少荒削りな部分も目立っている気がしますが、これは今後の開発で修正されてゆく部分かもしれません。

ライフログ的な日記ならば、たぶん Evernoteよりも Day One のほうが便利でしょう。一方で、データのエキスポートの自由度がそれほどないことを考えると、これでもデータの永続性は気になるという人もいるはず。

なんにせよ、買うならリリースセールの今です!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。