その一年の抱負、チェックリストにしませんか?

その一年の抱負、チェックリストにしませんか?

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昨日の記事で、一年の目標が進んでいるかどうかを判断するために、個人でも企業がつくるようなKPI的な指標をもつことについて書きました。

たとえば本を書きたいという目標をもっているひとが、1月には一章を書くといった具合に目標を小さくブレイクダウンすることはよくやると思います。そうした中・小目標に向かって毎日どのようなアクションが継続していれば実現が見込めるか、それを指標化するわけです。

ここで大事なのは「毎日1000字完成原稿を作る」というアクションだと、なかなかうまくいかない点です。なにをもって完成なのかは、書き上がってみないとわからないことが多いからです。

体重に置き換えてみるとわかりやすくなりますが、これは一年後に10kg痩せたいので毎日10000g / 365 = 27.4g の減量を継続しよう!と誓うようなもので、いや、そういうふうには減らないんだよとという笑い話に落ち着きます。でも体重ほどわかりやすくないことについては、私たちはこうした非現実的な誓いを立てて失敗してしまうことがままあります。

より現実的なのは、完成原稿になるかはわからないけれども、毎日2000字を書いていたら、そのうち半分は完成原稿に貢献しているので月末には目標を満たせそう、といった管理できる作業から目標への道筋を立てるという組み立てです。

そうして考えると、これは結局のところ、毎日のチェックリストに落ち着きます。

毎日のKPIをチェックリストに落としこむ

チェックリストについては、アトゥール・ガワンデによる “The Checklist Manifesto” (邦訳「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」)がわかりやすく、おすすめです。「チェックリスト? ただのやることりすとでしょ?」という人には、特に。

外科医であるガワンデ氏は簡単なチェックリストがもつ効用について、それが複雑さを覆い隠し、簡単なステップに還元されることを第一に挙げています。患者の命がかかっているような高いストレスの環境において、膨大な情報を選り分けて治療にかかわる複雑な判断をすばやく正確に行うには、一見、従事しているスタッフの才能がもっとも当てになる気がします。

しかし実際には、見落としや思い込みといったリスクに加え、現場で求められる専門性は一人の人間が完璧に身につけることができるリミットを超えてしまっているという現実が往々にしてあります。そうした壁を乗り越える手法として、「これをチェックしておけば大丈夫」というリストを通すことが有効になるわけです。

これは医療現場だけでなく、飛行機の安全チェックや、建築プロジェクト、あるいはビジネスの現場でチームで行動するときなど、さまざまに応用できる考え方です。そしてもちろん、個人でも、チェックリストは大いに役立ちます。

たとえば「健康を維持する」という目標が曖昧でどのように実践すればいいのかわからない場合には、「朝に体操を行う」「◯ 歩毎日歩く」「ストレッチをする」といった行動に還元してチェックリストにしておくのでもいいでしょう。これはなんでも健康にいいことをいれておくリストではなくて、自分の体調と照らしあわせて効果がないようなら、リストは常にアップデートされてゆくたぐいのものです。

一日の目標を達成しやすくするためのチェックリストを作るのもいいでしょう。たとえば「昼の段階で歩数をチェックする」というチェック項目があってスマートフォンに通知がいったりするなら、夕方に足りない分の運動を意識的に行いやすくなります。

ようは、どのようなチェックを行い、どのようなアクションを毎日確認していれば、昨日紹介したような目標にむけた指標を維持できるだろうかという発想でリストを作ることになるわけです。

なんだか人間を機械みたいに扱っているようで変ですよね? でも考え方によってはこれは逆だともいえます。

歯を食いしばって目標をめざして努力しなければいけない!達成できないのは根性がない!というふうに自分を追い詰めるよりも、最低でもこのチェック項目を満たしていれば目標にむかって漸近してゆくような小さな行動に集中することなのです。

根性や理想論はおおいにけっこうですが、意外に効果があるのは「23時までにブログのネタが決まっていないと高確率でつらい思いをするけど大丈夫?」といった未来の自分への小さな促しであったりするのです。

明日の更新では、このチェックリストを日別、週別、月別、年別でおこなうようなアプリについてご紹介したいと思います。

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