モレスキンの歴史に「4月始まり日本語ダイアリー」という新たな1ページが

ついにきました。あのモレスキン・ダイアリーに「日本語対応」という新展開です。

いままで欧米のカレンダーだったので、日本の祝日や六曜がなくてモレスキンを使う際には祝日に気をつけろというのが不文律だったのですが、これでようやく誰にでもおすすめできる重厚なダイアリーができあがりました。

発売は2月5日からなのですが、モレスキンの販売を取り扱ってる MDS 様からサンプルをいただくことができましたので、ズームアップした写真でどんな紙面なのかご確認ください。

ん…4月始まりって書いてあるのに3月始まり…? どういうこと!?

日本の祝日、六曜、シールに完全対応

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登場するのは週次の「ウィークリー」と月次の「マンスリー」、それぞれにポケットサイズとラージサイズがあります。今回使わせていただいているのは、ウィークリー・ラージサイズです。

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まず最初に気になるのが扉部分の “In case of loss” のページ。ノートをなくした際の連絡先と、ささやかなお礼を書き込む場所ですが、ここも日本語化されて「円」の単位になっています。

私はここに住所ではなくメールアドレスを書き込んで、お礼に「地元の美味しいパン」などと書き込んでいます。お金の大小だと悩みますが、美味しいパンを断れる人なんていませんから!

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冒頭のパーソナルデータの欄も日本語化されています。この欄、かかりつけ医やアレルギーについて書く場所もあって、もし倒れたときに持っているとそれをみた人がすばやく医療情報を伝えられます。

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こちらが最初のカレンダー部分。ちゃんと六曜に日本の祝日が入っていますね。また、心なしか日本の手帳にあわせたフォントを採用していて安心感があります。

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こちらがウィークリー部分の表記。こちらも日本語表記がちゃんと入っています。小さなことなのですが、手帳にちゃんと平成28年と書いてあって、祝日が入っているだけで余計なことを考える必要が無いのはいいですね。

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また、添付されているシールも日本語化していてさまざまな利用シーンに対応しています。今回はとても本気感があります。

たっぷり14ヶ月…ってそれ3月始まりじゃないか!

のっけから自己矛盾しているところが実に微笑ましいのですが、実はこのダイアリー、カレンダーもウィークリー部分も始まりは3月で、次の年の4月です。早めに使いはじめて、次の手帳が手に入るまでどんどんと未来まで書き込むことができるわけです。これは本当にありがたい。

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ウィークリーの紙面はこのように左側が週の予定を、右側にメモを書けるようになっています。予定がそれほど多くないひとで、むしろ週のなかでの仕事の連なりが重要という人は左側に予定を、右がわに日をまたぐToDoを収集するといった使い方ができるでしょう。

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今回、はじめて日本語版モレスキンがうまれたことは大きな意味があります。というのは、これまでモレスキン・ブランドを守ってきたイタリアの本社は「一つのモレスキンデザインを全世界に」が基本だったからです。イタリア人め。

日本のカレンダーが特殊であってそれに対応すべきだというのは、ずい分前から言われていたことなのですが、それに今までは対応してなかったんですね。

このたびあえて日本語版を作ったのには、世界各地でのローカリゼーションにも需要があるということが認知されているということだと思います。だからこそ、このノートがどれだけ日本で使われているかを見せることができれば、それは本社にむけて大きなメッセージになるのではないか。そう思ったりしています。

これを始まりとして、さまざまな、日本ブランドのモレスキンが誕生することを期待しています。

4月始まりの日本語ダイアリーは、現在販売開始のメッセージ登録するフォームがオンラインサイトに開いています。いままでにない高い興味をもって登録者が増えているそうですので、気になる人はメールアドレスを登録してみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。