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すべてのブロガーはスタンド使い。ブログを「テクニックの先」へ誘うプロ・ブロガー本2の魅力について



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ネタフルのコグレマサトさん(@kogure)と和洋風のするぷさん(@isloop)による、いわゆる「プロ・ブロガー本2」、正式なタイトルは「プロ・ブロガーの必ず結果が出るアクセスアップテクニック100」が刊行されました。

さっそく編集者から貴重な本をいただきまして通読したのですが、一人のブロガーとして、あるいはネットにコンテンツを生み出す立場として、うならされました。

すでに本書については「ブロガーにとって参考になる」「SEOについて詳細な記述が」といったレビューがありますが、それ以上かもしれません。この本はすべてのブロガーを「テクニックの先」に連れてゆくことをもくろんでいるのです。

SEOとは「Making Great Content」のこと

本書の主なテーマはアクセスアップです。

一冊目のプロ・ブロガー本、いわゆる「白本」がブログを維持する際に利用できるサービスやブログパーツ、アフィリエイトやAdSenseについての話題が中心だったのに対して、今回はブログを成長させるための考え方やテクニックが中心に据えられています。

たとえば、半年で200記事を目標にして書く場合にどのように自分らしい「型」を作るのか、どのように更新頻度を保つのかといった話題から、純粋に検索エンジンにとってわかりやすくするためのSEOの基礎、記事の効果の測定方法と他人の注目をどのように維持して伸ばしてゆくかといった話題が、細分化されて載っています。

前回はわかりやすいテクニックやツールの話題が多かったのに対して、今回は「ブログの印象」「読者の得るメリット」といった数値化しにくい側面に切り込んだ項目が多いのも特徴です。

たとえばコグレさんパートの「14 記事のタイトルは自分の感情が素直に伝わるように書く」には次のようなくだりがあります:

ぼくは、気持ちをストレートに込めたタイトルが一番だと考えています。特別に感動したわけではないけれど、ちょっと気になるので紹介したい、という記事は、フラットな書き方にします。(中略)そのかわり、驚き、発見、感動などがあった記事は、そのような気持ちが込もった言葉を入れるようにしています。

「タイトルには検索してほしいキーワードをいれるべし」といった技術的なSEOの話にまじって、こうした熱意の一節がまじるのです。

著者たちは「良いコンテンツをつくることが最強のSEO」であるという真髄を心得ていて、「ではよいコンテンツとは?」と問いかけたなら著者と読者に生じる感情をぬきには語れないということをちゃんと本の形にしているのです。

測定できるテクニックと、自分の心で測らないといけない印象と感情の熱量の話題とが、適度に織り交ぜられて作られているのが本書の魅力です。

すべてのブロガーの魂に火をつける

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先週、本書の出版記念イベントに行った際、コグレさんに突然マイクを渡されて私はすべてのブロガーは「スタンド使い」のようだ、という話をしました。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する個性的な超能力の、あれです。

スタンドという能力は一人につき一種類です。そしてすべてのスタンドに特に秀でた点があって、それを使いこなせるか否かで、スタンド使いは強くも弱くもなります。

プロブロガー本2冊は、およそブログという形でコンテンツを生み出している人が触れるテクニック、考え方、悩みどころ、落とし穴についてだいたいのパターンをすべて抑えてしまいました。つまり、コピー可能なテクニックという部分では、この本の内容を忠実に理解して実践することで追い付くことができるのです。そしてそれはさほど難しいことではありません。

問題はその先です。

テクニックをすべて忠実に実行したからといってすべてのブログが人気になるわけではありません。

むしろ、すべてのテクニックを尽くした先に、どうしてもコピーすることのできない、ブログを書いている人の個性や抗い難い魂の形が立ち上がってきます。そう、「スタンド」です。

あるブロガーはすさまじい速さで記事を繰り出します。あるブロガーは予測能力が半端ありません。かと思うと、テクニックはほとんど使わないのにぐいぐいと読ませる異様さやすさまじさを持ったブログもあります。

この能力は誰もがもっているものかもしれませんが、わかりやすく発現させてブログに反映させることができるひとはまれです。逆に、異様な能力はあるのに、効果的に広めることができずにいるという人もいるでしょう。

プロ・ブロガー本は、ブログ界の非常に特殊なスタンド使い二人が書いただけあって、テクニックについて書いている行間からも凄みのようなものがにじみでています。とうてい真似できないところもあります。

だからこそ、真似できるテクニックは真似てしまいましょう。それが本書を読むメリットです。

そしてテクニックを尽くした先に立ち上がってくる自分の「本当の能力」を意識しましょう。それがブログの楽しさでもあり、読者としても読まずにはいられない魅力なのです。

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著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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