Friends+Me でGoogle+の投稿を戦略的にツイッター、Facebookに転送する

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ツイッターは誰もいない廊下にむかって叫んでいるみたいで、Facebookはちょっと場にそぐわない、でもGoogle+にはまだ知っている人があまりいない。

そんなときにGoogle+への投稿をツイッターやFacebook、そしてLinkedInに向かって選択的に再投稿して戦略的に議論を呼び込むということが良い場合があります。

先日から利用を始めている Friends+Me というサービスはまさにこの目的にうってつけです。

Friends+Meの使い方と、やみくもにGoogle+の投稿を転送すればいいというわけではないという、その勘どころについても含めてご紹介します。### Friends+MeにGoogle+アカウントを登録する

Friends+MeにGoogle+のアカウントあるいはGoogle+ページを登録すれば、そこへの投稿をツイッター・Facebook・LinkedInにむかって転送することができます。

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こちらはGoogle+ページの場合ですが、アカウントを追加して Register を押します。

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するとこのように他のSNSを登録するボタンが現れますので、それぞれを追加しておきます。

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追加されたSNSはこのように有効・無効を設定し、あるいはGoogle+へのリンクを常に含むかどうかを設定することができます。

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それぞれの転送方式を細かく設定することができます。たとえばここで Facebookの設定になっているDefaultはすべての投稿を転送します。

それに対して Hashtag only という設定はコントロール・ハッシュタグという特別なハッシュタグを投稿に付け加えた場合にのみ転送が行われます。コントロール・ハッシュタグは:

  • Facebook は f、Twitterはt、LinkInは lに対応して、#ftl のように使います。

  • 一部のみをつかうこともでき、#ft だったらFacebookとTwitterのみに転送が行われます。

  • Default設定でも転送を行いたくない場合は #ns No Shareハッシュタグをつけておけば転送は行われません。

このハッシュタグは転送先では削除されていますので、残るのはGoogle+の投稿上のみです。

いくつかの注意点

Friends+Meにはいくつかの注意点があります。まずFacebookアカウントの転送ですが、こちらは2ヶ月間しか有効期限がありませんので、注意しないと転送ができなくなっている場合があります。

また、先月までの話なのですが多少不安定な時期に複数投稿があったり、ハッシュタグを誤認するケースがありました。いまはサーバーの改善が行われたということになっていますが、はじめは思わぬものが転送されないように注意深く使うのがよいかもしれません。

最後に、転送までにかかる時間と回数があります。無料の場合月に100回の転送が可能で、Google+に投稿してから30分以内にシステムで拾われるようになっています。

これが課金の場合には5分以内、あるいは1分以内にひろわれ、再投稿の数も無制限というコースが用意されています。

転送頻度が高い人なら、払ってもよいくらいの値段といえそうです。

戦略的な再投稿

さて、Google+の投稿を他に転送するFriends+Meですが、単に作業の手数を減らす目的でつかうのはもったいないというのがあります。

それよりは、たとえばツイッターのフォロワーに対してアンケートをとりたい、返事がほしいといった場合にGoogle+の投稿とそのコメント欄に読者を誘導することができます。

コントロール・ハッシュタグによる転送はこのように議論を呼び込みたい投稿に限ってしまえば、Google+の機能を適材適所で導入しているということになります。

単に投稿を転送するというよりは、ユーザーをGoogle+に呼び込んで議論するために使うのが、Friends+Meの使い方といっていいでしょう。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。