面白いほどに湿気がとれるハイブリッド式除湿乾燥機の威力

梅雨のこの季節、帰宅して書斎に入ってもまるで湿気をかきわけているようですし、ふとんに横たわってもどこか濡れているような感触がして心地悪いものです。

気持ち悪いだけならば耐えられもするのですが、湿気60-80%、室温20-30度という、ちょうどこれからの季節の気温・湿度条件下ではダニがもっとも繁殖します。

私も、2歳の娘も、アレルギーをいろいろともっているので、ダニ対策はしっかりしなければと思って、湿気の側から原因を絶つためにちょっと高い買い物だったのですがPanasonic ハイブリッド式除湿乾燥機 を買ったところ、面白いほどに水がたまってくれます。

他にもこうした除湿器の購入を検討している人がいるかもしれませんので、自分が購入に至ったポイントと、使用感についてまとめておきます。### ハイブリッド方式とは

市販の除湿器には大きく分けてコンプレッサー方式と、デシカント方式がありますが、それぞれおおざっぱにいって次のような特徴があります。

  • コンプレッサー方式: 気温が25度以上で効率がよい、除湿力が高い、消費電力が少なめ、室温上昇が少なめ、音は大きい、機器が大きく・重くなる傾向

  • デシカント方式: 低温時でも使用可能、比較的軽量・静音、ヒーターのために室温上昇が高め、消費電力も大きめ

原理まで理解するとどうしてこうなるのか興味深くて理系の心が喜ぶのですが、まあ一長一短というわけです。

そこでハイブリッド式はこの両方を利用可能にした機種で、気温にかかわらず1年中使える代わりに、比較的高価になり、またどちらの方式を利用しているかによって室温の上昇が高くなったり消費電力が高めになります。

半日稼働で500mlペットボトル x 2 の威力

今回購入する決め手となったのは、このハイブリッドによる「いつでも除湿できる」という点と、この機種のもつ除湿能力(鉄筋の家屋で 23-25畳)の高さでした。

小さな除湿能力の機械を長い時間使うという考え方もあって悩んだのですが、結局は室温が高まってしまうというデメリットがあります。

学校で不快指数について学んだ方もいるかもしれませんが、体感的な不快さは湿度と気温の関数になっていて、湿度が下がっても気温が増えたら結局指数はかわりません。というわけで、すばやく除湿できる方がいいかな、と直感で選びました。

Dehumidifier2

で選んだのが Panasonic のこちらの製品。かなり大きく、かつ13.8kgと重いです。しかも車輪があって左右にはスライドできるものの、倒れるのを防ぐためか前後には持ち上げないと移動できません。

しかしその威力たるや…。

Dehumidifier3

この通りです! 湿気が気になる日に半日もつけておけばたっぷり 500ml ペットボトル2・3本分はたまってくれます。これを流しに捨てるときの爽快さといったら。

子供が眠る、もっともダニの温床となる和室で主に使ったところ、畳や寝具の触った感じに梅雨時特有の「じめっ」とした感触がなくなり、とてもよい感じです。

また、乾燥空気を洗濯物にあてれば室内でも驚くほどのスピードで乾いてしまうのでさらに爽快です。ただし、観葉植物には気をつけた方が良さそうです。きっと干からびます…。

ただし、ここまで水がたまるほど稼働させると、窓を閉じていた場合それなりに室温が上がります。しかし湿度が下がった分、冷房の気温条件はゆるめに設定しても涼しく感じるという、気象学を学んだ私としては身体で納得の調整を行うこともできます。

ネックは多少大きめの音

購入時あらかじめわからなかったのはその騒音の大きさです。こうした情報こそ、メーカーで公開していただきたいものですが、聞いてみるとやはり「これだと購入を控える人がいるかな…」という音の大きさではあります。

ただしそれも除湿機能を「強」にしているときのこと、人がまわりにいる場合は適宜機能を調節することで我慢できる程度という気はします。動画にしておきましたので、もし検討されている方は参考にしてください。

あまりに除湿ができてうれしいので、タイアップ広告をしているのかというレベルの記事を書いてしまいましたが、本記事は Panasonic とは何の関係もありません(笑)。

旧製品がもうないので、下の製品は新機種。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。