電子ブックリーダー Kindle が日本でも発売開始! [動画付き]

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集中して仕事していた昼下がりは @asuka_xp さんのこのつぶやきで吹き飛びました(笑)。

なんと! 米 Amazon.com の電子ブックリーダーが日本でも入手可能になりました。といっても日本語の書籍を扱うわけではなく、あくまで、これまでアメリカに住所の存在する口座と結びついたクレジットカードがなければコンテンツを購入できなかった Kindle ストアが日本からでも利用できるようになるということです。

米 Amazon にアクセスしてみたら、コンテンツをダウンロードできるようになっていましたのでさっそく話題の新刊を買ってみました。

私はもともとアメリカ出張の折に Kindle を入手して、むこうに居る間にアクティベートをしてありました。アクティベーションは Kindle の「Settings」メニューで「register」の項目を使って Amazon.com のアカウントを入れるだけです。これは今回発売になった国際版 Kindle でも同じでしょう。

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今回買ったのは、「利己的な遺伝子」 などの著書で有名なリチャード・ドーキンス氏の新刊、The Greatest Show on Earth という進化論の証明を行っている本です。みての通り、Kindle 版だとハードカバーに比べて $5 近く安いですし、もちろん輸送費もかかりませんし、今すぐ読めますし、場所もとりません。考えてみるとすごいですね…。

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私がもっている Kindle はワイヤレス転送できませんので、購入するときにこちらをクリックして「本をケーブルで転送」を選択しておきます。まだ詳細はわかりませんが、日本で Kindle を入手した場合、ワイヤレスで本を転送すると $2 の追加負担がかかるのも、これで回避できるかもしれません。

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あとは USB でマウントした Kindle に Amazon からダウンロードした本のファイルをいれるだけです。今回の本は 480 ページで、ファイルサイズは 3MB 程度でした。

さて実際の使用感ですが、これもなかなか生で見る機会は少ないと思いますので、動画にしてまとめてみました。なんだかしどろもどろですが雰囲気を感じ取っていただければと思います。

240秒で紹介する Kindle の使用感 from mehori on Vimeo.

みているとわかると思いますが、Kindle の動きは iPhone のフリックに慣れたひとにとっては、ちょっと「もっさり」した感じがします。これほど大きなスクリーンをタッチできないのも、今の時代では不自然な気がするくらい。

でも軽いですし、落っことしてもスクリーンは割れないだろうという安心感のある作りをしていますので、鞄に気軽に入れて持ち歩いています。

まずは洋書という形で日本にやってきた電子ブック革命の黒船ですが、今後日本語の表示できるものが登場したり、日本の書籍が Kindle で買える日が来るのでしょうか? 本好きとして目が離せません。

Kindle については、以前 @asuka_xp さんが私の Kindle を紹介してくださったすばらしい記事もありますので、そちらもぜひご覧ください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。