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仕事のブラックボックスを作る「1日1箱仕事術」(佐々木正悟・中経出版)



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ブラックボックスという言葉があるのをご存じの方も多いでしょう。

飛行機のフライトレコーダーのことではありません。ブラックボックスの「ブラック」は「外から見えない」という意味で、「中身がどうなっているかは気にせず、箱への出入りだけを注意すればいい」という思考を簡単化するしかけです。

私の研究分野でも、たとえば地球全体をブラックボックスとして扱って、太陽からのエネルギーと放射によるエネルギーの損失だけで地球という複雑なシステムを簡単化してしまうことをする場合があります。かなり乱暴な話ですが、大まかな話だったらこれでも十分できるのです。

佐々木正悟さんの新刊、「1日1箱仕事術」は、私たちが複雑だと思いこみがちな日常の仕事をブラックボックス化するための本です。

1日に実行できる仕事量を「箱」としてとらえて、入れることと、出すことのバランスを保ち、いつまでに空になるかの見積もりを立てていきます。

これだけの説明だと「当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれませんが、仕事の「箱」は私たちの心とつながっている点で普通の「箱」とはひと味違います。たとえば:

  • 「これは 30 分できるはず」と思って「箱」の中に入れたタスクが実は3時間かかってしまうのはなぜか?
  • あるいは「メールを書くだけの簡単な仕事です」と思っていた仕事にどうしても取りかかれず、なかなか箱から取り出せずに先送りしてしまうのはなぜなのか
  • 「仕事しなければいけない」と分かっているのにネットを見てしまうのはなぜか?

こうしたことが起こるのは、私たちが機械ではなく、心理的な生き物だからです。単純に「仕事が来た! → ToDo リストにいれておけば大丈夫」という話では終わらないのです。

この本の魅力は「箱」というわかりやすいメタファーを使いながらも、箱を空にするときに必要な心理的なハードルの越え方について細かいアドバイスがある点です。普通だとテクニックだけで終わりそうな話を、「でもこういう気持ちに陥ってしまうよね?」と心理の側から救いの手を入れてくれています。

「箱」に入れるときに大きさを間違えてしまう( = 時間の見積もりがいつも甘い)、箱からタスクをとり出したくても出せない(= 仕事にとりかかれない)、箱がなかなか空にならない(=仕事が終わらない)といった悩みに対して、わかりやすくプラクティカルなアドバイスをくれるのが「1日1箱仕事術」です。

あなたの「箱」はいま空ですか? なんだか「箱」からいろいろあふれているなら、この本はおすすめです。

Disclosure

今回この本は佐々木さんから献本いただきました。

また、このブログの読者ならみなさんご存じだと思いますが、私は佐々木さんと共著の本を書いたり、セミナーをしたりと、いろいろやっています。一応書くのがフェアだと思いますので追記。


著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。