Mac の音声だけを iPhone に飛ばせる AirPhones

airphones

職場で仕事をしている際、単純作業のペースメーカーとして音楽を聴いていることが多いのですが、ちょっと席を立ったりするたびに音楽を止めてイヤホンを外して…といったことが面倒。

Bluetooth のヘッドホンを買えばいいのはわかっているのですが、なんとなく気がすすまない。そう思っていたところに便利なアプリが Macbreak Weekly で紹介されていたのを耳にしました。

そのアプリ、Smashart の AirPhones は 600 円の iPhone アプリで、Mac の側にも無料のサーバー・ソフトをインストールして、WiFi 越しに Mac の側の音声を iPhone に向かって飛ばしてくれるというものです。

実際に動かしてみると母艦の Mac で音楽をかけているのに、スピーカーから音が出ずに iPhone の方で聞き取れるようになります。

「なんだ、最初から iPhone で聴けばいいじゃないか」と言われるかもしれませんが、音楽だけではなく、ブラウザの Flash 動画の音声や、システムのエラー音まで、なんでも飛ばせるのが便利なところです。

あの動画サイトの音や、あのオンライン・ラジオの音を、デスクを離れて廊下を歩いていようが、トイレに行こうが聴くことができます。WiFi なので Bluetooth よりも遠くまで音が届くのですね。

現状では Mac のみですが、近日中に Windows 版も登場するとのこと。すでに同様の機能を提供している Rogue Amoeba の Airfoil だったら Mac / Windows 両方いけますが、こちらは $25 とちょっと高め。

使ってみると、WiFi の利用状況によって音飛びが激しかったりするのですが、安定しているときにはかなりきれいに聞こえます。音質も今後向上してくれることに期待。

!!注意!!

調子よく AirPhones で音楽を聴いていたとしても、電話がかかってくるなどして iPhone 側で AirPhones が終了されると**母艦の Mac の方ではただちに音が復活します。**オフィスで利用する際には、iPhone の側だけでなく、母艦の側にもイヤホンをつないでおいていきなり大音量が出ないような工夫が必要です。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。