
J’ai appris le français pendant deux ans, et tout ce que je peux écrire est-ce mauvais phrase.
二年もフランス語をやっていたのに、たいして読むことも、話すこともできません。Google 翻訳の力を借りて書いた上の文章が「正しい」と理解できる程度。
それでも高校で2年フランス語を毎日習っているうちに身につけたのがオリジナルな発音記号を駆使することで正しい発音を紙に写し取るというテクニックでした。
「発音できない言葉は決して聞き取れない」というのは私もその通りだと思います。高校生であれ、ビジネスで英語を学んでいるのであれ、目の前の単語を覚えるときに正確な発音を同時に覚えるのは、最初は無駄な苦労のように思えますが、実際は学習の近道であることが多いのです。
しかし発音はなかなか記憶できませんので単語帳等に単語を書くときに表記しようとするのですが、発音記号はたくさんありすぎて覚えられません。そこで高校生だった頃の私はたいへんズボラな自己流記号で毎日のフランス語の講義をやりすごすようにしました。
佐々木さんとの共著、「楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス
」の出版記念に、ちょっと気恥ずかしいこの話題をご紹介したいと思います。
オリジナル発音記号で「音」を「書く」
こうしたテクニックは多かれ少なかれ誰もが使っているものだと思いますが、私がこれに行き着いたのは英語の勉強ではなく、フランス語という、それまで体験したことのない発音を写し取る必要に迫られたときでした。
最初はフランス語の単語の発音をノートに全部カタカナで書いていたのですが、すぐにフランス語特有の R の発音のように、カタカナでは表せないものが登場したのです。
そこで思いついたのが、「日本語の発音で OK なものはカタカナで、英語の発音で知ってるものはアルファベットで」という方法です。
この方法だと、授業中にすばやく書き取れますし、あとでノートをみて発音を頭のなかに再現させるときにも割合うまくいくということを発見したのです。
そうしてつくりあげた自己流表記が以下のようなものです。みなさんの耳の慣れ方次第では別の表記もあり得ると思うのですが、基本は「カタカナで大丈夫なものはカタカナで」「カタカナで表記できない者はアルファベットで」というルールです。
- カタカナでよいものはカタカナで:
たとえば Facebook をわざわざ発音記号で書かなくても「フェイスブック」で事足りるのですから、こういう場合は別に小細工は使いません。せいぜい「フェイスブック」と太字や下線などでアクセントを表示するくらいです。
- 知ってる発音記号だけ使う:
発音記号を全部覚えるのは面倒ですが、th の音に対応するθ、そして apple の最初の a と e の中間音 æ といった大切なものだけを覚えて利用します。特に æ は聞き分けて表記できるようになると大きいです。
- t を「ト」と書かない:
travel も「t・ra ヴェル」に、また content も「コンテン t」にします。これを「ト」や「ツ」にすると、あるはずのない母音が脳内で再生されてしまうから禁物です。また、t を発音しなくてもいい場合がよくありますが、そうした場合はものすごく小さく t を書いたりといった工夫をします。
- R か L かを常に明示する:
reading を「リーディング」と書いていては、いつまでたっても reading と leading の違いがあいまいになってしまいます。L・R の違いはちゃんと「ri ーディング」といった感じで明記しておきます。
- er を「ー」で表現しない:
L・Rの話と関連しますが、たとえば permanent を「ー」で伸ばせばいいと思って「パーマネント」にするのではなく、「p er マネン t」という具合に er をちゃんと明示しておきます。たしかに発音が伸びているのですが、それは「パー」ではなく「p + er」だよ、と認識するための仕掛けです。
- ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォを多用する:
violin を「バイオリン」ではなく、「ヴァイオリン」と書くように、vibrate 「ヴァイブ rei t」、however 「ハウエヴァー」といった感じです。「ヴ」の発音を「バビブベボ」に単純化せずに優雅に「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」と書くだけで耳に発音の雰囲気がよみがえってきます。
- イントネーションを↑で表示:
アクセントを表記するのは誰でもやると思いますが、イントネーションも矢印で書いておくだけで急に発音がリアルになります。例えば、Afghanistan を「アフギャ↑ニスタン」といった感じです。
表記には厳格なルールがあったわけではなくて、その場その場でてきとうに発明しながら進めていたのですが、あとで読み返してみても発音が脳によみがえるので不思議です。
これまでヘブライ語も含む、およそ日常では聞き慣れない言葉の単語をメモするのにこの手法を使ってきましたが、これが使えなかったのはウェールズ語やアラビア語のような、まだ発音が聞き取れていない言葉くらいです。
日本語と英語の耳をちょっとでももっていれば、かなりの言葉に対応できるのではないかと思います。
「英語ハックス」にはこんなちょっとした工夫でリーディング力を身につけたり、TOEIC の点数を上げてみよう、といった方法を公開していますので、書店でみつけたらこちらもぜひよろしくお願いします。
ただこのオリジナル発音記号で耳を鍛えると一つだけ難点が。耳が訓練が進んでくると、豆の缶詰で有名なグリーンジャイアントの広告がアメリカでは「グリーン・ジャイアン t」なのに、何故日本ではわざわざ「ジャイアント」と発音しているのか気になって気になって仕方がなくなります…。











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1 takuya // Feb 19, 2009 at 1:16 am
フランス語間違ってますし、なぜ聴くことがこれほど容易になっているこの時代にハツオンを書かなければならないのかも分かりません。
2 shun55 // Feb 19, 2009 at 4:46 am
この記事を読んでいて、「確かに頭の中ではカタカタだけで英文を読んでしまっているなー」と気づきました。
頭の中で、きちんとした発音をしながら読む習慣を付けられれば良いのかも。
オリジナルの発音記号で思い出すのが、翻訳家の福光潤さんでしょうか。
Run, Melos! →Rァん(ぬ) メらす
http://title-eigo.com/Database/RunMelos?from=Ma...
なんて感じで、メルマガの中で表記されてます。
3 mehori // Feb 19, 2009 at 7:49 am
あえて丁寧に答えますと…。
1. 「正しい」とカッコにいれたあたりで雰囲気を感じ取ってほしいなあ。
2. いつも PC や電子辞書片手に勉強している訳じゃないのですから、発音を紙に書き取るのは今だって重要ですよ。
4 通りすがり // Feb 19, 2009 at 12:27 pm
発想としては素晴らしいのかもしれませんが、オリジナルの発音記号を使用している時点で正確な発音は完全に不可能だと言い切れます。
「ア」と書いても、それがæなのかʌなのか見分けが付きません。またエドはるみのように、readingの最後のGはグとは発音しません。
訳の分からないものを作る暇があるのなら、ちゃんとした発音記号を覚えることは難しくはないと思います。
5 mehori // Feb 19, 2009 at 12:37 pm
もちろんそれは正論なのですが、「正確」な発音記号を書けてもそれを正確に発音できない、あるいは脳のなかで音として再生できないければ学習効果は薄いというのが私の持論です。
この手法は「知ってる音」で近道を作っておいて、カタカナでよい部分は苦労しないようにするというのがミソです。授業中みたいに、いちいち発音記号を調べてる時間がない場合にずいぶんと助けられました。
æ については、上でも触れましたので割愛。
6 ぼすとん // Feb 19, 2009 at 8:58 pm
初めてコメントします.
ロシア語で似たようなことを試みたことがあります.
合唱サークルでロシア語の曲を歌うことになって,キリル文字が読めない団員でも読めるようにかなと英字を組み合わせた独自の”発音記号”を作成しました.辞書にある発音記号と厳密に一対一で対応させるため複雑な記法になって作成陣が混乱した上に,団員のほうが楽譜に書き込むとき横着して「t」を「ト」などと書き込むためにエライ事になりました.
他人との共有は想定しない,個人向けの手法だと思います.
また,講演などで未知の単語に出会ったときに聞いたままを書き取っておく,という手法としては発音記号より数段優れていると思いました.
7 mehori // Feb 19, 2009 at 9:14 pm
> キリル文字が読めない団員でも読めるようにかなと英字を組み合わせた独自の”発音記号”を作成しました.
> 他人との共有は想定しない,個人向けの手法だと思います.
すごいですね! キリル文字は未開拓の領域なので、ぜひいつか触れてみたいです。
たしかにこうした独自記号は一人一人の経験に依存するので、みんなで共有するのは難しいです。
グループでやるときは、たとえばフランス語の R のように、正しい発音でなければ大きく印象が変わってしまうキモの発音を1、2種だけみんなで同意の上使うというのが限界かもしれません。
8 a27sst // Feb 19, 2009 at 10:30 pm
はじめてコメントさせていただきます。
「t を「ト」と書かない」
ならば冒頭のtranslateの最初もトではなくtです。しかもそれを貫くなら
「Facebook をわざわざ発音記号で書かなくても「フェイスブック」で事足りる」
ということにはならず,「フェイsブk」ではないでしょうか。
もっとも,発音を書きとめる便法としてなら便利かと思います。ただ,それだと記事タイトルの「正確な音を」はちょっと大げさという感じがしてしまいます。
私は大学で日本語学/言語学を学んでいるもので,上記のような違いは死活問題で,正確さにはどうしても敏感になってしまうのですが^^;
英語の発音記号で覚えるべきは子音なら[θ,ð,ʃ,dʒ,tʃ,ŋ]くらい,母音は[æ,ə,ʌ,ɔ],それに[ɪ,ʊ]あたりでしょうか。発音を聞きつつ辞書を眺めていると覚えられるものですよ。
「イントネーションを↑で表示」
ですが,Afghanistanのghaが強くなるのはイントネーションではなくアクセントです。Facebookのfaceが強いのと同じです。イントネーションというのはたとえば疑問文の最後が上がったりする現象がそれです。
「グリーン・ジャイアン t」
については,日本語に母音を伴わない[t]というのがないために,[t]にまあまあ近い[to]を使ってカタカナに写したからです(ちなみに英語なら「グ」リーンじゃなくて「g」リーンですね)。
9 mehori // Feb 19, 2009 at 11:10 pm
詳細な音声の解説ありがとうございます。でも上のいろんなコメントをみていると、どうも私の意図した点が多くの人に誤解して伝わっているようですね。
> ならば冒頭のtranslateの最初もトではなくtです。
正確な音韻としてはそうですが、高校生がここで「ト」と発音しても実際上はあまり違いませんよね? (オの音が強すぎなければですが…笑)それに対して最後の t が「ト」になっていてはテストでは致命的です。
私の言いたいのは、高校生やビジネスマンが英語を学ぶ際に、専門家が発音を知るように 100% 正確な発音を無理に覚えるよりも、必要十分にリアルに聞こえる発音を覚えるための手法としてこういうアドホックなやり方の方が学習方法として役に立つということです。
これは大事な点です。
「英語ができるというのは、完璧に読み書き会話ができるようになること」と思っていたらいつまでたっても英語は話せません。
「英語ハックス」ではいわゆる「英語コンプレックス」を持っている人が最初から「完璧な英語」を目指さなくてもいいんだよということを強調しています。
「アドホックな」「必要十分な」、でもそれ故に「楽しい!」「ラクだ!」「シンプルでいいんだ!」という本に仕上がっていると思います。
そういう意味で、英語の本としてはひと味もふた味も違うかもしれません。
10 mehori // Feb 19, 2009 at 11:15 pm
> 翻訳家の福光潤さん
リンクありがとうございます!
「知らないこと」「まだ経験していないこと」を「知っていること」「すでに経験していること」から導くこのやりかた、いいですね。
こうしたサイトがあるのを知りませんでしたので、教えていただき感謝します。
11 a27sst // Feb 20, 2009 at 12:20 am
そういうことでしたらご提案の方法は便利だと思います。
差し出がましいですが,「正しい発音を~」「正確な~」といった書き方が
誤解を招くのでは,と思います。「発音をなるべく忠実に写し取る」ということですね。
(もっとも発音は無限のバリエーションがありますから,発音記号だって
その全てを区別することはできないですが)
かくいう私は英会話そのものは機会がなく,実践はまるでダメでお恥ずかしい限りです。やはり日本人なのでrとl,vとbの区別は意識しないと頭に入りませんね。。
12 takuya // Feb 25, 2009 at 1:20 am
言葉足らずで攻撃的にも見えるコメントに対して「あえて丁寧に」お返事いただき、ありがとうございます。でも括弧をつけようがどうしようがこのフランス語は正しいとは言えませんし、外国語学習において、IPA記号だろうがオリジナルの発音表記だろうが書きつけることが学習に資するとも思えないのです。「「正確」な発音記号を書けてもそれを正確に発音できない、あるいは脳のなかで音として再生できないければ学習効果は薄い」というのはまったくその通りだと思います。だからこそ、それと、このオリジナル発音表記が僕にとってはどうもうまく繋がらないのです。コメントされている方が例示されているように、とりあえず1曲、1回の本番がなんとかなればいいコーラスのメンバーに対する伝達手段としてのハツオン表記は理解できます。でもその外国語を身につけようという人が使える手段ではないのでははないか。PC(いや、もちろんMacです)も電子辞書も関係ありません。関係あるとすれば CD プレイヤーや iPod の類です。「聴く」ことが容易な時代、というのは、そういうものを気軽に利用できる時代ということです。聴ける教材・素材を聴いて言う練習をすればいい。その間に、発音表記を発明し、「書き」表わそうという回り道を挟むことが、近道になるかどうかが腑に落ちないのです。
ただしこれは学ぶ側についてです。「教える」側が使うオリジナル発音表記についての私の考え方は、
http://www.tkyabe.com/blog/archives/2008/11/pos...
をご覧頂ければ幸いです。そこではある意味でそれを肯定的に論じています。
mehoriさんの記事は、常々敬意を払いつつ拝読し、参考にさせていただいてきました。ありがとうございます。しかしそれだけに、この記事はショックだったのです。なんでこんなことを “lifehack” として書かれるのだろう、と。
でも、ご本を拝見していませんので、何かポイントを捉え損なっているのかもしれません。いずれ読ませていただこうと思います。
13 mehori // Feb 25, 2009 at 6:56 am
> 関係あるとすれば CD プレイヤーや iPod の類です。「聴く」ことが容易な時代、というのは、そういうものを気軽に利用できる時代ということです。
なるほど、そういう意味でしたか。それでなんとなくコメントの趣旨がわかりました。リンクもありがとうございました。
多分これは、takuya さんと私とで「向かいたい場所」は同じでもその道筋が違うケースですね。
正確な発音記号が大事と思われる人にはこの方法は「学習を Dumb Down した」と思われるかもしれませんが、ふだんカタカナでしか発音を捉えていない人にとっては一歩前進していると思っていただけるとわかりやすいかもしれません。
・カタカナで音をとらえている(L や R など、多数の音を見落とし)
↓
・知ってる発音だけでもアルファベットで表記(音の世界が広がる)
↓
・正確な発音記号と音とが脳内で一致(やっとその言語の音体系が脳内に構築される)
という途中経過に使ってるものなんです。takuya さんが教える側の視点で「どのような表記が正確な発音を誘発するか」という思考を学ぶ側でもやってみたものとお考えください。
なんでこれがライフハックかというと、いきなり完璧を求めるのではなくて、crude, but a workable solution から始めているからです。
でもまあ、私にとっていろんな言葉を勉強するときに便利だっただけなので、YMMV。
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