アプリを切り替えると Spaces が飛び回る挙動を止める方法

Mac OS X Leopard の話題が続いて恐縮なのですが、これもちょっと説明されないとわからない類いの話ですので、どこかの誰かの役に立つと期待して書いておきます。

Leopard で期待とともに登場したデスクトップ機能、Spaces にはいままでちょっとした難点がありました。実演しないと説明が難しいのですが、それは以下の通りです。

  • たとえば1番と2番の Spaces に Firefox のウィンドウがあったとして、最後にさわったときに1番のウィンドウがアクティブだったとします。

  • ここで2番の Spaces で例えば BBEdit を利用して原稿を書いていて「そうだ、あのウェブページを見ないと」と思って Command-Tab で Firefox に切り替えたとします

  • すると、現在いる2番の Spaces の Firefox ウィンドウではなく、1番の Spaces へと切り替わってしまい、そこの Firefox ウィンドウが表示されてしまいます。

別の言い方をすると、Command-Tab でアプリケーションを切り替えた際に、現在作業をしている Spaces とは関係なく、最後にアクティブだったウィンドウに飛んでしまうというわけです。

Spaces の本来の使い方として、一つのデスクトップに原稿 A、二つ目に原稿 B というように、仕事別に Spaces を割り当てたいとおもっていたので、この仕様は非常に不便でした。

Daring Fireball の報告によれば、先日の 10.5.3 アップデートで、この設定を変更できるオプションがシステム環境設定に増えました。それは Expose & Spaces の設定の一番下のチェックボックスで、これを外しておけば、アプリケーションを変えた際に Spaces が切り替わるという挙動がなくなります。

spaces.jpg

ただし、このチェックボックを外しただけではこの機能がうまくいかない場合もあります。そうした場合は(Dock の設定が初期化されてしまいますが)"/Users/Library/Preferences"の下にあるcom.aple.dock.plistを削除して再度ログインすれば直るそうです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。