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[Lifehacking Diary] ずっと先延ばしにしていたタスクを実行できました



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「歯医者にいく」

このタスクを私はもうずっと先延ばしにしていました。このタスクを実行に移さないためにはありとあらゆる言い訳を使い、恥ずかしい逃げ道をいくらでも作って回避してきました。それを今日、やっと実行できました。

ここまで先送りをしていたのには、ちょっと変な思い込みがありました。もう十数年も前に歯の矯正をしたときに、私は歯の裏側に一本のワイヤーを取り付けていました。このワイヤーは外さなければいけないところをもう何年もつけたままだったのですが、外すのがどうも怖いというのか、このワイヤーを外したら前歯がぐらぐらしてくるのではないかという迷信じみた恐怖があったのです。

ワイヤーも気になっていましたが、生まれて初めて虫歯らしい虫歯ができたみたいで、それを治療するのもなんだか怖くてずっと先延ばしにしていました。ノリはもう小さな子供とまったく同じです。そんな私が歯医者に行かないために作り出した恥ずかしい言い訳の数々は次のようなものです。

  • 「これはアメリカでつけたワイヤーだから、日本の歯医者さんにみせてもわからないさ」(← そんなことあるわけないのに)
  • 「もうずっとこのワイヤーをつけていたから、これが無いと自分の歯は安定しないかもしれない」(← いや、もうワイヤーはその役目を終えているんだって。4年で外せって言われたじゃないか…)
  • 「虫歯もあるみたいだけど、まだ痛いわけでもないし」(← 痛くなったら遅いだろ…)
  • 「今は忙しいから」(← いつもいそがしいわけじゃないくせに…)

ずっと先延ばしにしていたこのタスクを、いきなり完了に押し出してくれたのは家内の、「私、歯が痛くなったから歯医者の予約を取ってくれる? あと、あなたの分も同時にいれてね」という一言でした。結局、これに従って予約を入れ、本日歯医者に行ったところ、待っていたのは次の短い会話でした。

「このワイヤー、もう取りましょうかね」

「ええ、お願いします」

「じゃ、口を開けてください」

キーン。ガリガリ。(時間にして50秒)

「とれました」

「…!!」(←口を開けていて声にならない)

このたった50秒の解決を何年も先送りにしていたとは、自分でも信じられない話です。「やらなきゃ」という焦りだけが膨らんでいるタスクというものは、始まり自体が怖いのであって、初めてみれば苦労は自分の思い込みの何十分の1ということが多い。この真理を、またしても自分自身で確かめる事になったのでした。

それと同時に、弱点を前にすると自分の意志は通常の何十分の1にも弱くなるのだなということも実感できました。ずっと先送りにしていて自分の意思だけでは取りかかれないものがあるなら、親しい人に「このタスクを始めるまで何度でもしつこく自分を注意してほしい」という風にお願いするのもいいかもしれません。必要なのはいまはゼロになっている初速度をプラスにする一押しにすぎないのですから。

ワイヤーは一瞬で終わりましたが、その後の歯石除去と虫歯の治療のためにこれから5、6回は通院してくれとのこと。もう次のアポも入ってしまったので、完了するまでは逃げられそうにありません。これが先送りにしたツケか…。


著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。

2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote コミュニティリーダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモClimate+を運営しています。気候学者、理学博士、英語ネイティブ。

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