ついに涅槃の境地。Spanning Sync で iCal と Google Calendar を同期

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ずいぶん前にベータ版から正式版 1.0.5 になっていたのに、試していなかった Spanning Sync をやっとさわり始めました。感想は、「なんでもっと早く使い始めなかったのか!」です。

Spanning Sync は Mac OS X の iCal と Google Calendar を双方向で同期してくれるサービスですが、iCal と GCal が直接会話をするのではなくて、彼らのサーバーにいったん情報をアップした後で同期をしています。なので年間 $25、永久ライセンス $65 という値段がついています。

使い心地ですが、1) インストールして、2) Google アカウント情報を入力して、3) iCal カレンダーと GCal カレンダーの対応を選択、の3ステップだけで一瞬でカレンダーが同期されました。

これまで複数の Mac の間のカレンダー同期は .Mac でしかできませんでしたし、Google Calendar とは一方通行の連携でしたので、どうしても iCal を使わなくなっていました。でも Spanning Sync が入るだけで状況が一変です。

  • 主に管理するのは GCal だけでよくて、あとは複数の Mac 上の iCal が Spanning Sync 経由で全自動で GCal に向けて同期してくれます

  • 双方向で同期しますので、オフラインで iCal を使ってスケジュール管理をした後でも、オンライン環境に行けば自動的にそれが GCal に反映されます

  • ということはやっと…GCal、iCal、iPod、Clie の間のカレンダーの共有がストレスなくできるようになったわけで、Mac Book をつかんで外に出ようが、iPod をつかもうが、ちゃんと最新のカレンダーが中にあることが期待できます。こいつはいい!

今週の Mac Break Weekly で 43Folders の Merlin が Spanning Sync を「今週のアプリ」に選んでいましたが、やはり同じようなことを言ってました。Spanning Sync のすばらしさはたんに便利な同期ツールというだけではなくて、キーボードショートカットで入力を高速にできる GCal と、出先でカレンダーを閲覧できる iCal との両方のアプリの機能を強化した点にあるということです。

というわけで、ついにカレンダーの同期に関しては理論上、双方向に全てのガジェットが同期したわけで、ニルヴァーナの境地です…って、そういえば携帯電話が残っていました。これは iPhone の登場に期待、でしょうか。

p.s.

同期といえば、今までさんざん苦労したあげく一向にコンタクトを同期できていなかった Plaxo も、最近のアップデートでやっと Mac OS X 上のアドレス帳と同期できるようになりました。この調子でどんどんオンラインとオフラインアプリの融合と、データの共有が進むといいですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。