旅の荷作りの極意は「ファッショナブルに身軽」であること

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世界中を旅する Tim Ferris によると、「旅の荷作りの極意は、ファッショナブルに身軽であること」なのだそうです。これだけを読んだのではなんの参考にもなりませんが、**1) あらかじめ考えるほど荷物は必要ない、2) 旅先の行動を人質にとるような荷物なら最初から持って行かない、**という常識的なルールを忠実に適用すれば、旅に必要な荷物を格段に少くすることができます。

リンク先には彼がマウイ島にもっていった荷物の一覧表と、詰めているときのビデオが載っていますが、この一覧をみていて気づいたことがいくつか。

  • とにかく機能よりも軽さを優先している。「これをもっていったら便利そうだな」ではなくて「しかたなく持って行くけど、それなら軽いほう」と口にしているかのよう。

  • しわが付きにくく、速乾性の高い服ばかりを選んでいる。ポリエステルでも適度にフォーマルっぽいカットのものを選べば仕事にも使えます。これを着る物をこれ1着しか持って行かなくても、旅先で洗濯すれば3,4時間で乾かすことができます。

  • 借りられるものは持って行かない。たとえば双眼鏡などはきっと他に持っている人がいるので、会話のついでに借りたりする。

  • でも、旅先の時間を充実させる小物についてはもっていくようにしている。耳栓や、薄いガイドブック、携帯の代わりに使う目覚まし時計など。

私は昔から荷作りが下手で、すぐに持ちきれないほどの巨大な荷物を作って途方に暮れています。

今度の出張は一念発起して上を参考にして服を減らすことから始めてみました。さすがに1着の服だけで行動できるほどの自信はないので、とりあえず着ていく服と、それに加えてズボンと、上に着る物を2着としてみて、二日に一度自力で洗濯をする計算で服を選んだら、ずいぶんとすっきりさせました。

服が全部で 2kg、書類その他が 2kg、パソコンが 2.3kg と、ぎりぎり 7kg 以内。達人になるにはこれから2kg減らさないと。仕事だから書類が多いのは仕方ないですが…。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。