ストレスに対抗するための簡単な心がけ

An Easier Way To Handle Stress: Life with Confidence

ストレスを感じてますか? でも、もう一度よく考えてみるといいことがあるかもしれません。ことによっては、ストレスに感じる必要など、そもそもないかもしれないからです。

Life with Confidence のこの記事を読んだときに、いままで何度も聞いて頭では理解していたのですが、しっくりとしていなかったことが、確信に傾いてきました。

それは何かストレスに感じていることが何かあった場合に、それを実際によく分析してみると、「こんなことがあったら嫌だな」、「こんな事態になったら困ったことになる」という未来への恐怖に根をもっているということです。

記事の中で引用されている Eckhart Tolle の引用が核心を突いています。

A great deal of what people say, think, or do is actually motivated by fear, which of course is always linked with having your focus on the future and being out of touch with the Now. As there are no problems in the Now, there is no fear either.

大勢の人が言ったり、考えたり、行うことが「恐れ」に反応しているものだ。「恐れ」はようするに未来に何が起こるかに焦点を当てた考えで、「今」とはかけ離れていたりする。「今」問題がないのなら、「今」恐れを感じる必要もないはずだ これを読んでいて、ウィンストン・チャーチルの有名な文句を思い出しました。

When I look back on all these worries, I remember the story of the old man who said on his deathbed that he had had a lot of trouble in his life, most of which had never happened

これらのたくさんの心配事を後になって考えてみると、私はあの、死の床で自分の人生における数々の心配事を思いだし、大半が実際には起こらなかったよ、と言った男の話を思い出すのだ。 上のリンクしている記事でいくつかのストレスに対抗する心構えを紹介していますが、最も心に残ったのは次の一つだけです。

ストレスを感じたら、自分の感情を客観的に見てみよう。怒っていたり、苛立っていたり、鬱になっているのなら、もう一度自分に「それは今起こっていることなのか? それとも実際には起こらないかもしれない未来の心配事をしているのか?」と問い直してみよう というものです。もし、今起こっているものなら、それはたった今適切に対処すべき問題です。でももし未来に「あんなことになるかも」、「こんなことになるかも」と思い悩んでいるだけなら、必要な手段を保険のために講じた上で、あとは実際に心配事が起こるまで放っておくのも手だという話です。

実際はここまで簡単に線引きできないのが人間の感情ですけれども、ベースの心構えとして自分にインストールしておくとよさそうですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。