[GW Reading2] デジタル ハック

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「君は Wiki だとか、ブログだとか、Skype だとか、RSS だとか、Google Calendar だとか、GTD だとかいろいろ言うけど、何を言ってるんだか、まったくわからないよ。いったい何だね、それは。知ってて何かの得になるの? ハッカー? それって犯罪者のことでしょ?」

自分は昔からコンピュータが趣味のようなものでしたし、新しいもの好きですのでいまのネットに氾濫しているサービスやツールの一つ一つが楽しくて仕方がないのですが、ほんの数年世代が違ったり、いままであまりパソコンを使う必要のなかった人と話したりすると、すぐにこのように「それって、何?」、「便利なの?」と聞かれてしまいます。皆さんの周囲にもいないですか?

一つ一つのツールの長所や短所はすぐに説明できるのですが、デジタルツールを仕事と生活の全般に組み込んだライフスタイルとなると、もっと話が広くなってしまいますので、なかなか一言では説明しづらい、というのがあります。

こうしたデジタルライフを基本から応用まで網羅している本として初心者におすすめなのがこの「デジタル・ハック」です。

時代はかわりつつある。いや、もうとっくに変わっている

パソコンを使えるのはいまや常識。ネット = 検索だった時代も、もう現在進行形に成長している技術というよりは、もうインフラとして given なものになりつつあります。今はネットを使いこなし、オンラインツールや Skype で情報共有をしたり、会えない相手とも連絡をつけたりといったことがあたりまえになりつつあるのに、なぜかこのような仕事スタイルの全体像を押さえた本は少ないような気がします。

「デジタル・ハック」は、これまでの仕事スタイルから、デジタルな仕事スタイルに変えたい、でもどこから始めればいいのかと考えている人に向けて、こうした全体像を与えてくれる構成になっています。

  • RSS や タグ付けされた情報を駆使してリアルタイムに旬な情報を集めてゆく「情報収集」のテクニック。

  • スケジュール管理やプロジェクト管理という、これまで紙やグループウェアが主流だったところで利用できる「自己管理」のテクニック。

  • 増え続けるファイルやフォルダを整理しつつ必要のないものを削除してゆく「情報管理」のテクニック。

  • メールや Skype を利用した「コミュニケーション」のテクニック。

こうしたテクニックをまとめて一度に手に入れたいと思う方におすすめです。

特におすすめなのが、Windows のファイル管理系のハックの数々です。一つ一つは地味ですが、総合すると Windows 上での仕事の効率が格段に上がるものばかりが紹介されています。私はふだん Windows をあまり使いませんので、Windows 上であまりたくさんのファイルをクリッピングしたり、画像、動画、メールなどを大量に保管したり処理するのは避けていましたが、これで感触がつかめました。

うちの研究室でもデスクトップに 100 以上のアイコンを並べて「情報管理」をしているひとがいますので、 自分の本を寄贈しておいておこうかと思ってしまいます。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。