GTD を始めるときの4つのコツ

新学期、新年度で心機一転して GTD を始めようというひともいるかと思いますが、そんな人の役に立つかもしれない「GTD を始めるときの4つのコツ」という記事が David Allen のコンサルティング会社のコーチの一人、Kelly Forrister のブログに紹介されていました。

最近では日本でも GTD, Lifehack が新奇なソフトウェアだとか Google ツールと抱き合わせで紹介されることが多いのですが、そういうのはむしろ GTD 初心者むけとはいえないと常々感じていました。大事なのは「頭の中にあることを信頼できる一覧表に書き出すこと」。こうした基本的な点をもう一度思い出させてくれました。以下、彼女の記事の要約(一部私の解釈を含んでます)。

1. 知ってることから始める

GTD を実装するのに、新しいツールやソフトをつかうのはおおいにけっこうだけれども、そのソフトを覚えるのに手間がかかるのでは本末転倒です。GTD は紙切れ一枚からでも始められるのだから、まずは知ってるツールではじめよう。

2. 全てを書き出し、こまめにレビュー

一覧表が「第二の脳」になるように、頭の中にあるものはすべて書き出すくせをつけます。こうして、頭のなかにものごとを抱え込まずに、自分の一覧表にすべてを預けてしまうことで、GTD のシステムへの信頼感がうまれます。

3. 一覧表はポータブルにする

頭の中から出してしまったものを、いつでも好きなときに見れなければ、けっきょくその一覧表を信頼できなくなり、また頭でいろいろなことをかかえてしまいます。コンピュータの上でリストを作っていても、それを定期的に印刷するのがおすすめです。

4. 習慣になるまで続けてみる

こうしたシステムが一つの習慣になるのに4、5週間はかかるので、最初からシステムを複雑にせずに、まずは一ヶ月最小限の GTD を試してみて、自分のし好に合わせて改良を加えてゆくと良いでしょう。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。